8月に入り、今年も後半に突入しています。
来週から夏季休暇となる方も多いのではないでしょうか。
休暇に入る前におすすめしたいのが、広報活動の半年間の振り返りです。

1月〜7月にかけてどのような変化があったのか、目標値までどの程度達しているかをチェックして、夏季休暇後の広報活動の優先順位や目標値の調整を行いましょう。
何をチェックすればいいのか？という疑問をお持ちの方に、項目例をお伝えします。

◆メディア掲載数

昨年の伸び率より高くなっているか、狙っている媒体に良質な内容で掲載されたかを確認しましょう。
例えば作対比110%の目標値の、現時点で何%達成できたのかを見てみましょう。
日経テレコンやクリッピングサービスを活用するのが早いです。
毎月の掲載数や目玉となる掲載を、エクセルなどに落とし込み、一覧表（図）で数字が見れると分かりやすいです。

◆プレスリリース配信数

昨年と比べて本数は上がっているか確認しましょう。

配信ツールのPV.UU数を確認しましょう。

◆Google Analytics

HPへの流入数（PV数）が、昨年比で上がっているか確認しましょう。新規ユーザー数、直帰率、どのページの閲覧が高いかもチェックしましょう。

プレスリリース配信時、掲載時、イベント時などに数値が上がっているか確認しましょう。

HPの改修を行った場合は、リニューアルした前後でPV数に変化があるか確かめましょう。

HPで出した記事の数、資料DL数やメルマガ登録率なども合わせてチェックしましょう。

◆SNSコミュニケーション

投稿数、フォロワー数、リーチ数を、できれば表にして半年でどう変化したかを確認しましょう。
伸びていた時期の何がよかったのか、下がった時期の何が悪かったのかを分析しましょう。

リーチ数、リアクション数が良かったTOP３、よくなかったワースト３の投稿を比較して、良し悪し（画像、ハッシュタグ、投稿時間など）を分析しましょう。

SNSの運用目的を採用や問い合わせ増加にしている場合、採用数や問い合わせ数もチェック。
何を見て応募しようとしたか、何を見て問い合わせようとしたかアンケートを取っている場合は、どの項目が多かったのかを確認しましょう。

◆株価

マーケットトレンドと比較しどのように推移しているのか確認しましょう。

◆競合他社のトピック、メディア掲載

他社のリリースや掲載を参考にすることで、「こんな切り口が合ったのか」「こういうこともリリースにできるのか」という新たな着眼点が持てます。
ネタ出しに苦労している方は定期的に他社の動きもチェックしましょう。

＜上半期分析から決める下半期施策＞

◆コンテンツ設計

例えば、事例取材を強化していく、公開済み記事の回遊施策を強化する、これまで取材協力いただいた企業との主催イベント登壇や横展開を活用するなど、下半期に力を入れるべき広報施策を決めましょう。
新しい企画を作るのもいいですね。

◆プレスリリースの計画

目玉となるイベント、協業のお知らせ、調査リリースなど、月に1本以上は配信できるようカレンダーに予定を入れていきましょう。
公開時期が被りすぎないようにするものポイントです。

◆SNS運用

上半期の伸び率をもとに、下半期で年間の目標値に到達できるかを踏まえてKPIを設定しましょう。

プレスリリースの計画と合わせて、SNSでもキャンペーン活動を行なったり連動して動かせるかも検討しましょう。

◆メッセージの方向性

改めて会社として打ち出したいメッセージは何かを見つめ直しましょう。
信頼感、実行力、地域貢献など、柱となるメッセージからどういう軸で広報展開をするかを練ります。
例えば、信頼感を出したい場合は大手企業とのプロジェクト事例インタビュー強化、実行力は0→1を伴走して事業化したプロダクトの販促支援、地域貢献は地方の企業や当事者の声を出していく、など。

◆夏以降の主な広報トピック

9月〜3月まで、月に1個ずつ、メインとなるトピックを並べましょう。
空いている月は新企画を、詰まっている時期は前後に調整をし、特に力を入れたい1番の山場を決め、そこに向けてどんな準備が必要か、また実施後にどんなフォローが必要かを、ぜひスケジュールを立ててTODOリストを作りましょう。Notion（ノーション）での管理もおすすめです。

コラム78 Notionを使い始めました。

ぜひご参考ください！