【勉強会開催報告】広報立ち上げ期にやって良かったこと | NPO法人みんなのコード 浜田歩さん
ハッシン会議では、広報PRの勉強会を定期的に開催しています。
今回は、ハッシン会議メンバーで、NPO法人みんなのコード(公教育のプログラミング教育を推進するNPO)の広報担当の浜田歩さんに事例をシェアいただきました。
キャリアをアメリカでスタートさせたという浜田さんは、帰国後もいくつかの業種・職種を経験され、2021年NPO法人みんなのコードに入社。当初は別の職種を希望されていたそうですが、未経験の広報担当を探していた会社側から「浜田さんに広報をやってほしい!」という強い要望を受け、広報としてのキャリアをスタートさせました。
広報立ち上げから1年半。様々なことを実践してきた浜田さんが、立ち上げ期にはどんなことをしたのか、どんな苦労があったのか、勉強会でシェアしていただいた内容からピックアップしてお伝えします。
子どもたちがデジタルの価値創造者へ「NPO法人みんなのコード」
2020年からプログラミングは小学校で必修化となり、各学校での教育が始まったものの、家庭や地域、学校間での様々な格差によりまだまだ進んでいないのが現状。
NPO法人みんなのコードは、先に掲げたビジョン・ミッッションのもと、公教育のなかですべての子どもたちがプログラミングを学べる仕組みを作っていくための活動を進めている。
▼NPO法人みんなのコード▼
https://code.or.jp/
広報立ち上げ期に取り組んで良かったこと
まずはじめに、広報立ち上げ期にこれはやってよかったな、という4つのポイントをシェアいただきました。
①社内の会議&イベントに顔を出して信頼づくり
はじめは広報の話とは全く関係なさそうな会議でもとにかく顔を出すことで、自分を知ってもらい徐々に信頼を得るための行動をした。
広報担当は社内の信頼作りが本当に大切。
②広報のミッション・ビジョンバリューを設定
「広報として何を大事にしたいか」というミッション・ビジョンバリューを作り、そこから逸脱している内容の場合はリリースを出すのをやめるなど、広報活動のさまざまな指標として活用している。
半年に一度の見直しでチューニングをしっかりと行っているのもポイント。
③最初の半年は計画を立てずにチャレンジをする
最初の半年間は思いついたことにチャレンジする、ということに軸を置いて活動した結果、半年後、1年後の計画が見えてきた。
④記者さんへの挨拶まわり
これまで取り上げていただいた記者に会いに行って次に繋げられるようなチャンスを積極的にもらいに行く活動をした。
困ったこと・苦労したこと
さまざまなことにチャレンジして、社内にも社外に向けても精力的に活動されていますが、広報活動をする上で困ったこともあったと言います。
◉NPO法人の広報は特殊!
同じことをやっているような団体が少なく、広報活動も特殊。
その上、メディアの求めるものとこちら側が発信したいものとのギャップを感じて苦労することも。
リリースは毎回内容の色が異なるので、たくさんのことをインプットすることが大事になってくる。
さらに世の中の流れ、教育の流れでリリースを急遽打つこともあり、スピード感が大切に。
2022年実績・広報的にチャレンジしたこと
2022年の1年間は具体的などんな成果が現れたのか、どんなチャレンジを行ってきたのか、具体的な事例をご紹介いただきました。
●プレスリリース 2022年:15本
プレスリリースの中でも一番反響のあった「April Dream※」は、各メンバーの夢も書くことで、社外への発信だけでなく、社内広報の意味でもとても有意義なものに。
※「April Dream」は、4月1日に企業・NPO法人がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクト
●コーポレートサイトへの流入がアップ
プレスリリースを出したタイミングでコーポレートサイトへの導線をひくことができ、サイト閲覧者数がアップ。
賛否両論あるような教育関連の記事に掲載されることもあるが、結果としてサイト流入は増え、注目してもらえたことはとても大きな成果となった。
●注目してほしい取り組みをメディアへ営業
他の取材を依頼してきた記者に対し、こちらが発信したい内容を逆提案するなど、メディアへのアプローチを積極的におこなった。
結果、それが記事となり大きな反響に。
●イベントやアワードに積極的に参加
代表以外のメンバーによるイベント登壇をきっかけに次に繋がる仕事に繋がったことも。
また、広報主体でアワードに挑戦し、グランプリを獲得!
編集後記
広報という仕事の「一歩前が見えてくると先につながっていく」楽しさを知り、NPO団体の広報にしかできない「社会を変えていく、良くしていく」面白さを感じているという浜田さん。
この先、NPO団体の広報として、他のNPO団体との関係を強めて一緒に社会を変えていきたいというチャレンジも熱く語ってくださいました。
未経験で広報という仕事を与えられたら、何から始めたらいいのかわからず右往左往しそうなものですが、「とにかく社内に顔を売る!」「はじめの半年は思いついたらなんでもチャレンジする!」など、浜田さんはパワフルに前に突き進みつつも、広報の目指すべき指標や軸をしっかりと持って活動することの大切さを学ぶことができました。
浜田さん、事例をシェアいただき、ありがとうございました!
(執筆 釜賀 友香)
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