ハッシン会議では、PRコミュニティー会員の方を対象に、各方面のメディアの方をお招きし、メディアの今を伺うとともに、ピッチを通して会員に対し取材いただくきっかけ作りをしています。
今回は「HRオンライン」代表の福島さんにお越しいただきました。
「HRオンライン」はtoBに向けて企業経営・人事系の情報を発信しているインターネットメディアです。

毎回、募集から一日もしないうちに枠がいっぱいになってしまう人気のピッチ会、今回も会員5名がそれぞれ熱い想いとともにプレゼンしてくださいました。ピッチ後の福島さんからのフィードバックは、まさに勉強会の実践編。どのような情報をメディアに提供したら良いかのヒントが詰まっていました。

当日の録画は、ハッシン会議会員限定PRコミュニティのFacebookページでご案内しております。
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福島さんと「HRオンライン」について

福島さんについて

● 現在、ダイヤモンド社／HRソリューション事業室（人材開発編集部）にて、事業部のオウンドメディアである「HRオンライン」を制作
● これまで、エンターテイメント業界に精通する編集者として、紙（雑誌・書籍）、オンラインともに、さまざまなメディアを作ってきた経験の持ち主
● 直近では、ダイバーシティーインクルージョンをテーマにしたBtoCのメディア「オリイジン」（編集長）を企画・制作

「HRオンライン」について

● メディアのキーワードは「伝える。繋げる。」
● BtoBのHR系メディア
● 人事や経営に関することを毎週木曜日に発信
● 読者対象は、企業経営層、人事担当者、バックヤード（総務・CSR・ダイバーシティ）部門従事者だが、「ダイヤモンド・オンライン」を通じて、一般の人にも多く読まれている
● コンテンツの特性
○ 高精度＝過剰な主観を排除した正しい情報であること
○ 高鮮度＝ユーザー目線に立つ、オリジナルな情報であること
○ 高濃度＝取材に基づく、読み応えのある情報であること
○ 高速度＝ユーザーに有効的かつ、いま必要な情報であること
○ 高温度＝発信者の意思に満ちた熱量ある情報であること

HR業界は、昨今、「人的資本」や「労働不足」などの問題によって、企業・団体の人事関係者以外にも注目されています。toBのメディアでありながら「HRオンライン」が広く読まれている理由がここにもありそうです。

また、福島さんの理念である「メディアの記事はあくまでも『媒体』であり、『人と人とを媒介するもの』つまり『人と人の間に入るものがメディアである』」という話が印象的でした。

福島さんがコンテンツを作成し、発信するときに心掛けている「記事を通じて、誰かと誰かを繋げたい」という思いがこのメッセージに表れていると思います。

さらに、今年の記事一覧の披露とともに、「企画がどのように作られていくのか」「記事をまとめるときにどういう点に着目しているのか」といったことなどの説明があり、「企画立案から記事の配信までは、およそ２ヵ月の時間をじっくりかける」という制作過程を知ることは、メディアへのアプローチを考える上で大変参考になりました。

メディアが求める情報提供について

「こんな情報提供は嬉しい」「興味のあるトピック」「こんな広報担当者はNG」など、広報として知っておきたいこと、改めて肝に銘じたいことも伺うことができました。

記事の広がり方の面白い例として、内容に感動した人の問い合わせが新しい連載に繋がったエピソードをご紹介いただきました。するとなんと、今回の参加者の中に、その連載に共感し執筆者に連絡をとったという方が。

「熱量のある記事は繋がっていく」という感想も出たように、「HRオンライン」が目指し、記事作りで大事にしている「伝える。繋げる。」が実現されていることが、明らかになりました。

参加者との質疑応答

参加者からは
● 特集はありますか？
● ダイバーシティ＆インクルージョンに取り組むようになったきっかけは？
● 取材枠と寄稿枠の選定の区別はありますか？
といった質問があり、福島さんからは具体的な取材の様子を交えながら、真摯なお答えをいただきました。

ピッチ会の様子

会員5名の方からのプレゼンテーションに対し、福島さんからそれぞれにフィードバックをいただきました。

前半の勉強会も踏まえて、どんな記事にできるかを考えたうえでの福島さんの質問から、「HRオンライン」がどんな情報が欲しいと思っているかがダイレクトに伝わってきました。

5人のフィードバックから実践的にメディアの欲しい情報を知ることができたピッチ会は、ピッチに参加した方だけでなく、他の視聴者の皆さんにとっても貴重な機会だったのではないでしょうか。

執筆：桑平彩子