広報PR領域に特化した人材育成で、駐妻の帰国後に新たなキャリア形成を支援

ハッシン会議は、駐在妻キャリア支援事業CAREER MARKと2021年11月より業務提携しました。家族の転勤・海外帯同などにより一度仕事から離れた駐在妻の人材育成を、広報PR領域に特化して支援・連携し、新たなキャリアに向けた一歩を応援します。

■本提携の内容・目的

CAREER MARKを通して紹介された駐在帯同経験がある女性に対して6ヶ月間のインターンプログラムまたは業務委託として人材連携。ハッシン会議の広報PR事業の実務を経験してもらうことで、広報スキルを身につけ、今後の復職・転職などのキャリア形成に寄与することを目的としています。

■今回実施したインターンプログラム

1）情報開発

ハッシン会議のクライアント業務にて実施している、競合調査やメディアリサーチをお手伝いいただきました。

例）
・４商品に関する競合分析を実施
メンバーで手分けして調査してシートにまとめ、打ち合わせで調査した結果や感想、そこから見えてくるクライアントの商品の強みは何かをディスカッションしました。この結果を踏まえ、クライアントへの提案や、SNSでの商品紹介の際のキャッチコピー開発に生かしました

・メディア掲載事例を調査
クライアントがこれからどのような媒体に載るといいかを考えました。新たにプレスリリースを出す時は、ここで調べたメディアにアプローチを行いました。

・twitterアカウントの成長を支援
twitterのアカウントを大きくしていくために、相性の良いアカウントをリサーチし、フォロー、いいねアクションを行いました。

・採用広報戦略立案のためのリサーチ
クライアントが採用したいペルソナ像に対してのアプローチを行うため、ハッシンツール・メッセージ・ビジュアル検討の材料、他社成功事例をリサーチし分析を行いました。

2）WEBライティング

ハッシン会議が運営するPRコミュニティでは、メディア関係者やPRの成功体験を持つベンチャー企業広報担当者をゲストとしてお呼びするなど、実践的な事例をシェアしています。

インターンの方には、この勉強会に参加していただき、広報について学びながら開催報告の記事を書いていただき、ハッシン会議のウェブサイトのブログとFacebookで更新しました。

■第1期で参加したメンバーと実施した感想

◇シンガポール在住のSさん

情報開発グループに所属し、四つのプロジェクトのメディアリサーチを行いました。

●気づきと反省

・強みと好きなことの発見

与えられた課題に向けてあれこれキーワードを考えながらGoogleサーチする中で、良いと思える対象をヒットした瞬間は、一種の快感すら覚えるほどで（笑）、こう言った作業が自分には向いているのではないかというインスピレーションで応募した仕事でしたが、その直感が確信に変わった体験となりました。　

・ タイムマネージメントの仕切り直し

子育てをしながら仕事をするという新しい体験に対し、もう少し事前にタイムマネージメントに関する戦略を立てておくべきであったと思いました。また、将来的に私が本格的な社会復帰をするための家庭内全体での予行演習と捉えて、もっと家族の意識も高めておくべきであったなと思いました。　

・ 自分自身の意識の問題

8年ほどのブランクを経て社会人のみなさんと関わる中で、ミーティングや締め切りへのタイミングなどがギリギリだったり遅くなったりして、自分自身の社会復帰への覚悟が足りないと反省した機会が何度かありました。

・ 業務体制のアップデート

SlackやNotion、またビデオ会議など、新しいツールを使った新しい働き方に触れることができ、今後社会復帰する機会があるときのカルチャーショックがワンクッション軽減されるのではないかなと思いました。

●今後に向けて

息子の学校が始まって一通り落ち着いたら、調査業務も視野に入れた転職活動をしていきたいと思っています。今回行ったPRでのリサーチ以外にも、各種業界でリサーチ業務はあると聞いたので（たとえば主人の関わる法務業界ではリーガルリサーチなどがあるように）、広報に限定せず探す選択肢もあるかと思っていますが、今回のハッシン会議のみなさまとのかかわりも楽しかったので、もしまたお手伝いさせていただける機会がありましたら、ぜひお願いしたいと思っています！

 ●フィードバック

CAREERMARKさんのセミナーを視聴して、ふとした直感で応募したインターンでしたが、自分の強みと好きなことを実体験とともに再確認できる機会となり、CAREERMARK様にもハッシン会議様にも心から感謝しています。

ハッシン会議のみなさまも、通常業務でご多忙の中、我々インターンへの指示や説明のために時間を割いてくださり、本当にありがとうございました。

◇ドイツ在住のYさん。

イベントレポート作成、SNSの成長促進を行いました。

①SAKISIRU編集長に学ぶ、ネットメディアの傾向と掲載獲得のヒント

②90万ダウンロードのアプリを支える、広告宣伝費をかけないPR

③雑誌『広報会議』を読みながらきむ兄とだべろう―番組制作側の視点で学ぶ、テレビ向けPR―

④社内コミュニケーション改革！周囲を巻き込み社内報をスタート！

●気づきと反省

・人との繋がりが大切！そこからお仕事が生まれていることを目の当たりにし、さらにコミュニティのチカラ、魅力を感じました。

・広報の技法⇦広報のゴール設定⇦経営戦略⇦理念、という流れを学ぶことができました。

・ブログを執筆したりしながら、自分は人のストーリーを聞くことが好きだということに気づきました。書くことだけではない強みやスキルについても考えるきっかけになりました。

●今後に向けて

・ハッシン会議のように、想いを持って活動している人の、サポートをしたいと考えています。今住んでいるドイツでそのようなお仕事を始めることになりました。

●フィードバック

・未知の業界に入らせてもらい、貴重な経験ができました！

・今の自分の方向性を改めて考える機会になりました。

◇インドネシアのジャカルタ在住のKさん。

イベントレポートの作成を行いました。

勉強会、シェア会のブログ記事の執筆をしました。

①【事例シェア会】時流に合わせた企画立案でメディア掲載を獲得

②【オープン勉強会開催報告】地域の魅力を発信する「TURNS」プロデューサーと考える話題と波及力のある広報企画の作り方

③【勉強会開催報告】ミシュランの広報戦略～攻めと守りと企業文化

④【勉強会開催報告】B to B企業の広報＆ブランディング～島田製作所広報担当部長　ボタンちゃん～

⑤ローカルテレビ局のあれこれをきむ兄に聞いてみよう！の会

●気づきと反省

・ゲストの方の想い理念にフォーカスし文章を書くという事を初めて体験し相手が最も言いたいことは何かを文章で表現することはとても難しかったです。

・広報というと華やかな舞台で活躍するという表のイメージしかなかったが、色々な方のHISTORYを聞くことにより、どんな仕事も水面下で地道に努力を続ける事、周囲の方の役に立つことが大切だということがわかりました。

・そしてハッシン会議のメンバーの方、勉強会のゲストの方全ての方に共通する姿勢として謙虚で人に惜しみなくご自身の知識、情報を与えているという事、そこは本当に素晴らしいし、改めて見習いたいと思いました。

・新しい様々なITツールを即座に自分のものにして更に業務改善に役立てている様子を目の当たりにし真似していきたいと感じました。

●今後に向けて

・ブログ記事を書き、プロの方に添削頂くという貴重な経験を活かし文章を書く訓練をしていきたいです。

・今2つのコミュニティを運営中ですが、ハッシン会議のコミュニティ運営の仕方、イベント計画のスピード感、広げ方を間近で見させて頂いたので良質な人間関係を築いていくことを目標にコミュニティ運営に活かしていきたいです。

●フィードバック

広報の素人にも関わらず、温かく受け入れてくださって6ヶ月間ご指導頂きありがとうございます。日々、目がまわる忙しさと思われるのですが、いつも疑問などに速攻親切に答えて頂き、次々と新たな展開を作っていくハッシン会議皆さ　んの姿勢が本当に勉強になりました。

インターンとして参加させて頂き、色々な景色を見せて頂いたことが私の中で大切な財産となりました。6ヶ月間、お世話になり本当にありがとうございました。

■本提携の未来

企業がステークホルダーに情報をスピーディーに開示し、コミュニケーションを通して信頼を構築していく発信活動の重要度は増し、広報PR人材の育成が社会的にも急務となっています。

また、国内外の急速なビジネスのオンライン化や在宅勤務の浸透により、日本にいてオフィス通勤することが絶対条件ではなくなってきていることが、駐在帯同期間中の女性たちへの追い風となっています。

本提携により、海外帯同前後の女性に広報PR領域での職場体験をインターンまたは業務委託の形で提供することで、「仕事がしたいけどできない」と考えていた女性たちがキャリアを断絶することなく、社会での新たなキャリア形成に繋がることを目指しています。

一方で、求人案件は経験者、即戦力を求められる傾向にあり、駐在帯同期間を「ブランク」と捉えられるケースがままあります。これらに伴って駐在妻自身が実務経験・スキルが無いことでハードルを感じてしまい、復職を断念するケースも見受けられます。

これからも、ハッシン会議のPR業務をCAREER MARKでリーチしている駐在妻に依頼することで、経験とスキルアップの機会を提供していきます。