「次世代PR力を磨く超実践型プログラム」を浜松のスタートアップ・中小企業に特化して初開催
〜記者発表会を含めた7日間のプログラムを実施〜
ハッシン会議は、事業創出コンサルティングを行う株式会社bridgeと共催し、静岡県浜松市のCo-startup Space & Community FUSE(運営元:浜松いわた信用金庫)にて、浜松の中小企業や企業内新規事業に特化した「次世代PR力を磨く超実践型プログラム」を初開催しました。
プログラム概要
プログラムは全7回。
2022年5月13日〜6月24日の期間、週に1回ずつ実施。
講義では、PRの基礎や効果的なプレスリリース作成方法、SNS運用のコツをレクチャー。
ゲスト講師も2名お呼びし、自社のサービス価値を言語化したり、等身大の広報事例を学びました。
さらにメンターからの個別メンタリングを通し、広報課題と解決策をクリアにしました。
最終日には実際にメディアの方を招き、学びの成果を発表する合同記者発表会見を行いました。
開催の様子
プログラムには、浜松市を中心とした中小企業6社の広報担当者を中心に約20名の方にご参加いただきました。
開催はオフラインとオンラインのハイブリッド形式で実施しました。
地域発の価値ある活動、事業、サービスをその地域性を活かしながら、企業の広報力として育てていくこと。
これが本プログラムの大切にしていることです。
浜松も、ものづくりの文化が根づいている地域です。
その想いに触れながら、各社の地域発の新しい挑戦に広報PRの領域で貢献出来るよう、2ヶ月間プログラムの運営メンバーで全力でサポートさせていただきました。
<参加企業>
浜松磐田信用金庫、株式会社 エフ・シー・シー(新規事業部)、ローランド ディー.ジー.、須山建設、ワンコワークス、株式会社システック、株式会社リサイクルクリーン
Day1:広報PRの基礎を学ぼう
初日は、参加者同士の自己紹介を行って交流を深め、レクチャーとワークを行いました。
<レクチャーした内容>
・広報PRは本当に必要なのか?
・マスメディアに広報活動を依存せず「自分たちで発信すること」を意識した戦略を行おう
・取材記事(広報PR)と広告の違いは?
・広報活動 スタート時の3ポイント
・配布の5つの発信力診断をチェック、点数計算
・グループでそれぞれの点数、強み/弱みを発表
<参加者の声>
・広報PRと広告の違いを意識したことがなかったのでよい機会となりました。時代変化に伴い、発信力を高めた活動ができればと考えています。
・誰かが一手に引き受けて企業PRを行うのではなく、得意な方が得意な部分で関わるという部分が、情報発信を続けていく上で重要なポイントだと強く感じました。
Day2:本質的な提供価値の発掘とコンセプトメイキング
ゲストに、株式会社サインコサインの加来幸樹氏をお招きし、オンラインでレクチャーを受けました。
<レクチャーした内容>
・コンセプトの重要性とその作り方を学びながら、皆さんの覚悟の象徴となるコンセプトを実際に言語化しよう
・「サービスやプロダクトの自己紹介」を考えよう
・サービスやプロダクトについて、あらゆる視点や言い方を用いながら10通りの回答を考えてみよう
・ベンチマークとなるサービスやプロダクトを強いて挙げるとしたらどれか?
・比較することで自社の⻑所と短所を発想して挙げてみよう
・本当の「らしさ」とは何か?正解のない質問に答えるためのヒントを探そう
ワークシートを用いて各自集中して記入したり、Pinterestでイメージに合う写真を選んだりしながら、コンセプトを言語化していきました。
広報PRで大切な伝え方・キーメッセージを考え、自社の強みを発見する機会になりました。
<参加者の声>
・今までは言語化されたサービスやプロダクトを認識していたが、今後はプロセスをイメージできるようにいろいろな角度から考えてみたいと思います。
・なんとなくのイメージでキャッチコピーを考えていましたが、このようなプロセスを経て、心にグッとくるものができるのだな!と感銘を受けました。
Day3:メディア力を身につけよう
テレビ局情報番組のディレクターから、会社HPのinfo宛に問い合わせメールが来た時に、どのように返事をするか?という宿題を行いました。
その宿題の回答をお一人ずつ発表いただき、フィードバックを行いました。
<メディア返答のポイント>
・ メールで完結する必要はなく次のステップへ持っていく→打ち合わせが出来る直近の日程提示or調整へ
・ 取材=快諾前提ではなく依頼書、企画書でネガティブチェック
・テレビは「どのような映像が撮影できるか」を具体的に説明
・自社説明だけでなく社会性を持った視点で情報提供
その他にも、
・メディア露出を事業拡大に繋げる「入り口戦略」と「出口戦略」
・2つ以上のキーワードを掛け合わせてメディアへのニュースネタになる
ことについてもレクチャーしました。
Day4:SNS発信力を身につけよう
<レクチャーした内容>
・SNS診断をやってみよう
・各SNSの特徴と使い方のコツ
・各企業の活用事例
・自社のベストなシナリオを考えよう
・各SNSのアルゴリズム
・ハッシュタグをマスターしよう
・コンテンツ、体制づくりのポイント
現在のSNS運用のお悩みを各社から伺い、フィードバックしました。
コンセプト設計や、社内の運用体制、アルゴリズムに沿った投稿方法を見直して、各社でより発信力を高める一歩を踏み出しました。
レクチャー後、早速新しいInstagramアカウントを立ち上げたり、Youtubeでショート動画を更新したりする様子が見られました。
<参加者の声>
・SNS毎にターゲットや上位表示のアルゴリズムに明確な違いがあり、目的に合ったSNSの選定と運用をすることで結果に繋がりやすくなることが分かった。
・各SNSの仕様について横並びに比較して知れたのがよかった。
・複数人で運用していく際のマニュアル作成、炎上を防ぐためのガイドラインを教わった通りに用意したい。
Day5:ゲスト講演「中小/ベンチャー企業における広報活動」
ゲストに、株式会社スタディスト 広報室長の朝倉慶子さんをお招きしました。
朝倉さんは2015年にスタディストの広報1人目として入社以来、社内外のコミュニケーション戦略と実行に注力してきました。
今回は、「中小/ベンチャー企業における広報活動」をテーマにお話しいただきました。
<レクチャーした内容>
・広報の目的、効果、役割
・スタディストにおける広報活動の事例
・メディア露出を絶やさないコツ
「ステークホルダーごとのありたい姿からコミュニケーション施策を考えよう」をテーマに、ワークを実施。
さらに、ペアを組んで、相手を記者に見立て、1分間で自社の魅力を紹介をする練習も行いました。
<参加者の声>
・メディアが取り上げる六つの特徴を教えていただき、目から鱗でした。
・「各営業フェーズと広報の関わり」の話しが印象に残りました。配属事業部でも営業体系の構築を進めているところで大変参考になりました。
・改めて会社のミッション、ビジョンの重要性を実感しました。自分が提案するサービスも顧客が楽しむことが最優先なので、そこを忘れてはならないと感じました。
Day6:模擬PR発表会
最終日の記者発表会見に向けた練習を行いました。
当日は、1社(1事業)5分ずつ、スライドを使って発表していただきました。
発表後は、参加者から記者役を2名決め、質疑応答を行いました。
さらに個別メンタリングを実施し、発表内容をよりブラッシュアップしていきました。
Day7:記者発表会見
最終日は、メディアの方に向けた合同記者発表会見を実施。
地元メディアを中心に8名の記者に取材いただき、参加企業6社7事業が自社の新しい取り組みについて熱い想いで発表を行いました。
発表後は、記者さんたちと名刺交換。
より詳しい話を聞きたいと、個別取材に繋がったケースが複数あり、プログラム後も掲載が続いていきました。
<参加者の声>
・模擬発表の事前練習から意見を頂いた事で、みなさんの本番用の発表の精度がグッと上がりました。
・最終日の記者発表会が一番印象に残りました。新聞掲載という成果を出せたこともあり、良い経験となりました。
・あっという間でした。他社さんの広報に対する姿勢もかなり刺激になったので、これからは会社から広報を安心して任せられるような一人前の広報担当を目指したいと思います。
総括
今回は浜松エリアのスタートアップ企業に限らず、老舗の大手企業様にもプログラムに参加いただいたのですが、メディアからは「御社がこのような取り組みをしていることを初めて知りました!」との声もあり、企業の規模に関わらず価値ある活動を「発信していく」ことの大切さを目の当たりにしました。
この日のメディアとの出会いや2ヶ月間のPRプログラムは通過点に過ぎず、これからの発信活動を継続的に行えるようなサポートを、ハッシン会議ではさらにしていきたいと思っています。
今回は主催であり会場運営も担っていただいた FUSEの皆さん、共催として東海エリアの新規事業支援に力を入れている bridgeの皆さん、そして広報PRの継続を伴走しているハッシン会議 3社のコラボレーションの機会をいただき、とても貴重な時間でした。
秋からは、また新たな超実践プログラムがスタートする予定です。毎回パワーアップしていますので、追ってアナウンスさせていただきます!
bridge代表 大長伸行氏のコメント
bridgeはベンチャーや企業の新規事業の支援しており、最初は直接PRに関わっていませんでしたが、色々な支援をすればするほど「PR力が重要だ」ということを認識し始め、ハッシン会議と一緒にこの企画を立ち上げました。
新規事業はもちろん、新たなプロジェクトを始めるときは、周りの関心・共感・協力・応援を引き出すことがすごく大事で、PR力は必須のスキルになっていると感じます。
本日の記者発表会見では、新しい概念やスタンダードの提案があったり、コアな事業がありながら全く別の事業を始めていたり、社会問題について従来の問題を捉え直そうとしていたり、新しい技術によって新しいシーンを生み出したりしていることが発表されていました。
どれも過去の延長線上ではないことをやろうとしているので、関心や応援を引き出そうとされていることが分かりました。
どのプレゼンテーションも、なぜやるのか、何をやるのかがすごく伝わってきて良かったと思います。
浜松いわた信用金庫 渡邉迅人氏のコメント
FUSEを運営管理している渡邉です。
今回はFUSEで初めて開催をしました、次世代のPR力を磨く超実践型プログラムということで、浜松地域の6社の企業様に参加いただきまして約2ヶ月実施し、自らの新規事業のPRをするための学びをしてきました。
最終日は普通のプレゼンではなく、報道記者の皆様をお呼びして、発表させていただく機会を初めて作りました。
FUSEは2020年6月に開始をして2年ほど経ちました。
中小企業の皆様、大企業の新規事業に携わる皆様の、新しい取り組みを応援したい、伴走して支援していきたいという思いで運営しています。
地域に新事業が生まれる土壌や種をまいていくエコシステムの場として、未来へ踏み出す新しい地域金融の姿として、FUSEはこれからも挑戦し発信していきます。
メディア掲載情報
◆静岡新聞(2022.6.25)
「県西部の企業、新規事業紹介 PRノウハウ学び発表 浜松いわた信金プログラム」
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1085028.html
◆中日新聞(2022.6.25)
「挑戦や強み 広めたい 県西部の企業、浜松で合同発表会」
◆月刊 浜松情報(2022.7.1 第601号)
「PR力を磨く実践的な成果発表 FUSEが示す可能性」
◆中日新聞(2022.7.7)
「本社改修 エネ消費8割削減」(プログラムに参加した須山建設の個別取材)
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