ハッシン会議代表・井上の初著書
「ひとり広報の教科書」発売中!

ハッシン会議

【イベントレポート】本屋B&B主催・井上千絵×小野茜「なぜ今“ひとり広報”書籍が必要なのか?」
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【イベントレポート】本屋B&B主催・井上千絵×小野茜「なぜ今“ひとり広報”書籍が必要なのか?」

同時期に「ひとり広報」をテーマとした書籍を刊行した著者2名の対談イベントが実現しました!

『ひとり広報の教科書』を出版したハッシン会議代表・井上と、『ひとり広報の戦略書』著者で広報パーソンとして活躍されている小野茜さんが、いま需要が高まっている「ひとり広報ノウハウ」についてたっぷり語った2時間。

・仕事を抱えすぎてキャパオーバーにならないために
・メディアリレーションズのコツとは
・普段の情報収集はどうしている?

このような気になるトピックが話題にのぼり、たくさんの気づきを得られるイベントとなりました。

イベント概要

井上千絵×小野茜「なぜ今“ひとり広報”書籍が必要なのか?」

『ひとり広報の教科書』(日本実業出版社)『ひとり広報の戦略書』(クロスメディア・パブリッシング)W刊行記念

日程:2023年1月17日(火)

主催・会場:本屋B&B(世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F)

【目次】

1.書籍紹介
2.ひとり広報が抱える悩み・課題
3.広報のお仕事ハック

1.書籍紹介

ひとり広報の戦略書ー認知と人気を全国レベルにする「知ってもらえる」すごい方法

小野 茜(著)/クロスメディア・パブリッシング/2022/11/18発売

⦅小野茜さんについて⦆

外⾷業界向けニュースメディアでのライター・編集経験を経て、事業会社の広報として企業広報および商品・サービス広報全般を担当。
2017年に独立し、現在は広報パーソンとして、上場企業からベンチャーまでさまざまな企業の広報活動を社外から支援している。
株式会社EAT UNIQUE代表。twitter:@ono_akane

⦅本を出版した背景⦆

ひとり広報として日々悩む方に向けて、解決のヒントになるチップスを集約。また「どういう仕事をしているのか分からない」と言われる広報について、もっと広く知ってほしいという想いから出版。広報の力によって日本企業のビジネスはもっと加速するチャンスがあることを伝え、広報ポジションの地位向上と、広報活動を通じた日本ビジネスの成長に貢献していきたい。

⦅対談者・井上より書評⦆

「広報を広報」する本。PRパーソンの視座を多く与えてくれる。広報として独立したい方や広報キャリアの構築に迷う方にもおすすめしたい!

ひとり広報の教科書 知識ゼロからでも自信を持ってPR活動ができる!

井上 千絵(著)/日本実業出版社/2022/11/25発売

⦅本を出版した背景⦆

PRコミュニティを運営するなかで、ひとり広報の方が共通して抱える課題があることを実感し、それを体系化してまとめたいと思ったのがきっかけ。広報専任者のいない多くの中小企業やスタートアップへも広くアプローチしたい。

⦅対談者・小野さんより書評⦆

これから広報を始める方、広報を体系的に学びたい方にぴったりの書籍。身近に利用できるツールが多く紹介されているのがポイント。私自身も、本がボロボロになるくらい何度も読み返すであろう一冊!

2.ひとり広報が抱える悩み・課題

◆社内に理解者がいない・孤立

(井上)小野さんの書籍にあった「valueのある情報が広報に集約されているか」という視点は、ひとり広報の孤立を考えるうえで重要なポイントだと思いました。経営者から事業の状況を都度共有されていいないということも多くありますよね。

(小野さん、以下敬称略)経営者から情報を引き出すためには、15分でもいいから一対一で直接話をする時間を設ける。そして回数を重ねることが大切だと思います。そうすることで距離が縮まり、広報の成果を出せるケースが多かったなと、自身の広報活動を振り返って改めて感じます。

(井上)ひとり広報は社内に相談相手がいないこと・共感してもらえないことに悩みを抱える方が多いですが、まずはじめに経営者とのコミュニケーションを密にするところからがスタートなのかもしれないですね。

◆仕事量の調整

(小野)私はあえて、忙しくても仕事とは関係のない自由時間を設けています。仕事時間が減り、しわ寄せがいくように思いますが、なんとかやりくりできるものです。また、実際に手を動かす時間を極力減らすために、頭の中で事前準備をしたり、こまめに携帯にメモを取ったりするようにしています。

(井上)私の場合は、ネタを料理する、企画に費やす時間を取るように心がけています。業務をルーティーン化することも仕事量を調節しやすくするカギではないでしょうか。

◆広報活動の成果の伝え方

(井上)「共有できるほどの成果がないんです…」というひとり広報なりたての方には、小さな工夫でもいいから共有するといいですよと伝えています。例えば普段とは違った画像をSNSに投稿したら、こんな反響がありましたとか、そんなことです。

(小野)広報のアウトプットに協力してくれた社内の方に、「〇〇会社の△△さんが興味を持ってくださいました」など、外部の反応を伝えるのも良いと思います。企業広報時代には、広報活動によって外部からどう見られたかという、第三者の評価を社内に持ってくることを意識していました。

◆メディアリレーションズ

(小野)なんとか成果を出さなくちゃと自社の押し売りになってしまいがちですが、自分の持つ広報コネクションも一緒にメディアに紹介していく姿勢で、他社も売り込む間接広報のようなことをするといいんじゃないでしょうか。それがメディアとの関係をつくり、後々の成果に繋がっていくと思います。

(井上)私はテレビ局で報道記者をやっていたのでメディア側の視点も持っているのですが、広報とメディアは売り込む側・取材する側に完結するのではなく、もう少しライトなリレーションシップを築けると捉えても良いのではと感じます。人と人ですので相性もありますし、自社の想いを理解してくれるような信頼できるメディア関係者をまずは見つけてみてほしいです。メディアにへりくだりすぎる必要はなく、そのような広報側の意識は変えていくべきだとも思います。

(小野)世の中にどんな情報を届けるのが私たちの役割なのか、広報とメディアがフラットに議論する場があるといいですよね。今年はそんな機会も設けたいと考えています。

3.広報のお仕事ハック

◆情報収集

(井上)日々のインプットは活字・動画・音声を組み合わせています。活字は新聞を読んだり、雑誌はdマガジンで目を通します。動画はYouTubenoteのチャンネル等、広報関連のものを観ることが多いです。音声はVoicyを活用し、日経新聞日経クロストレンドITビジネスの配信を家事の合間に「ながら聞き」することが日課となっています。

(小野)私はデバイスを横断して活字を読めるように工夫しています。例えば、電車移動中に携帯で読んでいた本の続きを、ミーティング前の隙間時間にパソコンで読んだりできるようになり便利です。また、朝の情報番組はテレビ局を横断して視聴します。同じ題材でも違った切り口で特集されていたり、発信内容の違いを比較できますよ。

◆時間の有効活用

(小野)ひとり広報は手一杯になりがちですが、何をやらないかを決めることが大事だと思っています。実際に私はミーティング時間を減らしたりしています。

(井上)広報の目的に立ち戻って、その達成のためにやること・やらないことを決めるのは必須ですよね。

(小野)広報の仕事は手数が多いので、スピード感と、精度のバランスを取ることも必要ですね。私の場合は、70点で合格ラインと思うことにしています。

(井上)他業務と兼務されていて広報になかなか手が回らない方は、経営者から広報の重要性を伝えてもらうなどして、周囲の理解を得ることも効果的ではないでしょうか。また、広報担当が経営層に近いポジションで仕事をするという点でいうと、上の方針がすぐ変わることもあり得るので、変化に柔軟に対応する姿勢を持っておくことも大切だと思います。

(小野)特にスタートアップやベンチャーは、経営者の要求がコロコロ変わることも多いですよね。周囲を巻き込んで取り掛かった作業がボツになることを防ぐために、社長の指示を一度聞き流して自分の頭の中で寝かせておく、なんていう技を使うこともあります。

◆むずかしいと感じること

(井上)発信後の反響が読めないので、「この発信で、社内の方々が手をかけてきたサービスの良さを伝えられるのか…」と不安になることは多いです。

(小野)社内での温度感、発信への期待値の高さと、社外からの評価のギャップを埋めることもむずかしいですよね。身内では盛り上がっているけれど、世間一般から見るとどうか?という冷静な視点を持っておくこと、そしてその客観的な意見を社内に伝えることも大切だと思います。

(井上)そうですね。第三者からのフィードバックを直接聞いてもらうことも有効です。例えば代表にメディアキャラバンに同行してもらうと、メディアから「他社との違いはなんですか?」と率直な質問があったりして、そこで「外部からは他社と同じようなサービスに見えているんだ」と気づいてもらえたりしますよね。

(小野)同じように、顧客インタビューの現場を覗いてもらうなども良い手かもしれません。

◆広報に向いている人

(小野)前に出ることが得意な人だけが広報に向いているわけではないと感じます。物事を俯瞰して、一歩引いて見られる人も、意外に思われるかもしれませんが広報向きだと思います。

(井上)熱狂しすぎない人ともいえますね。周りの温度感につられず、冷静な人が広報に向いているというのは私も同意見です。石橋を叩いて渡るより、まず行動にうつす実行力も大切なポイントだと思います。

————

編集後記:

小野さんが本を出版した理由として、広報業界を盛り上げていきたいからと言われていたとおり、話の随所からもその想いが伝わってくる対談でした。

また、「広報に興味のある人、広報でキャリアアップしていくイメージが今は持てていない人も、自分なりの広報の道を磨いていってほしい」という括りの言葉が力強く、心に残りました。

今後も小野さんの「広報の広報」活動に注目していきたいです。

▼本対談イベントは、期間限定でアーカイブ動画視聴が可能です。

詳細・お申込み:https://bbarchive230117.peatix.com/ 

販売期限: 2023/02/19 0:00:00

※コンビニ / ATM でのお支払いは、2023/02/18 で締め切られます。

(執筆者:横田マリ子)

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