ハッシン会議では、PRコミュニティ会員を対象に定期的に勉強会を開催しています。

2024年7月17日（水）に、フジテレビの清水俊宏さんをお招きし、勉強会・ピッチ会を開催しました。

清水俊宏さんは、「シゴトズキを増やして世界を豊かに」をコンセプトにフジテレビ公認のYouTubeチャンネル「#シゴトズキ」を企画プロデュース・出演もしていらっしゃいます。

今回は、そんな清水さんに、これまでのおシゴトのお話と広報とメディアのよい関係性についてお話いただきました。

お話いただいた内容をピックアップしてレポートします。

ゲスト プロフィール

◎清水 俊宏（しみず としひろ）さん

株式会社フジテレビジョン　ビジネス推進局部長職

2002年フジテレビ入社。

政治部で小泉首相番など担当。新報道2001ディレクター、選挙特番の総合演出（13年参院選、14年衆院選）、ニュースJAPANプロデューサーなどを経て、テレビニュースのデジタル化や新規事業開発の担当に。

「FNNプライムオンライン」「フジテレビュー!!」などオンラインメディアを立ち上げたほか、リアルイベント、テレビ番組との連動コンテンツなど幅広く手掛ける。

2021年からは会社公認YouTuberとなり、経済番組『#シゴトズキ』で大企業幹部やスタートアップCEO、VC、タレントなど多彩なゲストから「仕事に役立つ思考法」を聞き出している。

第一部・勉強会

◎シゴトって何？ハッシンとは？

明治までの「シゴト」とは、「為事」と書き、「自ら何かを為すこと」を指していました。人から言われたことをするのは「為事」ではありません。

テレビ番組を作ったり、YouTuberになったり、毎日好きなシゴトをしていますが、実は「シゴトがうまくいく運を引き寄せる方法」は世界中で研究が行われています。

たとえばコールマンのPIEモデル（1996年）によれば、「いつも発信（ハッシン）している」ことがキャリアを成功させるカギであると言われています。発信（ハッシン）とは、情報やメッセージを受け手に届けるための重要な行為（為事）であり、コミュニケーションの基本的な要素の一つです。プレスリリースや、キャンペーン行動を見てもらうことは単なる手段でしかありません。どうやって相互のコミュニケーションをとれるかを考えることこそが「発信」です。

◎広報PRと恋愛は同じ

広報PRを恋愛に例えた時、プレスリリースはラブレターに例えることができます。では、よいラブレター（プレスリリース）とはどんなものでしょうか？文章がうまい、面白い文章であることは重要ではないはずです。コンテンツ自体に価値があるのではなく、コンテンツを見た人が「良い」と思え、心を動かされることが必要です。そのためには、相手を知り、どうすれば喜ぶかなと考えることが大切です。

自分のことを知らない相手に、知ってもらうために送るのがラブレター（プレスリリース）ですが、実は一方的に押し付けているケースが多々あります。誰になにをどう伝えるか、相手の価値を尊重し行動する必要があります。

また、この相手の価値の尊重の仕方は、番組やメディア、立場など「相手」によって、対応の仕方や求められる情報など大きく変わります。

◎「＃シゴトズキ」でのミッション

「#シゴトズキを増やして、社会を豊かにする」ことをミッションとして、ビジネスマッチングイベントの開催や事業開発、実証実験の実施など、見ている人の「心を動かして、行動に移してもらう」活動をしています。著名な方だけではなく、スタートアップや大学生の方など含めて「しごとがすき」でたまらない経営者・ビジネスインフルエンサーの方々をゲストにお招きし、見ている人の成長に必要な「思考法」を伝えるコンテンツを発信しています。

◎広報担当者が持っておくべき資質や能力

発信を続けていく上での「度胸」と、周りを惹きつける「愛嬌」の双方がポイントです。「ハッシン力」を高めて、より良いシゴトをご一緒していきましょう！

第二部・ピッチ会

後半は、PRコミュニティ会員によるピッチが行われました。計5名の方のプレゼンテーションに対し、清水さんよりそれぞれフィードバックをいただきました。

様々な媒体でのお仕事を経験されている清水さんの視点から、興味を惹かれるポイントや、もっと深堀すべきポイントなど、プレスリリースや広報活動を行う上でのアドバイスを個別にいただくことができました。

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清水さんのお話しされている姿とハッピーオーラから、こちらもシゴトにより前向きになれるような、楽しく学べるお話しをたくさんしていただきました。

また広報PRとしての技術だけでなく、「相手」を知ろうとする努力や伝え方の工夫など、心を動かすシゴトをする上での大切にしたいポイントを改めて学ぶことができました。

清水さん、貴重なお話をありがとうございました！

（執筆：渡瀬美帆）