株式会社ハッシン会議の代表・井上がホクレア主催のオンラインセミナーに登壇しました。ホクレアは「複数の収入軸のひとつとして、自分オリジナルのサービスをつくる」を目標に、自分らしい働き方・生き方・稼ぎ方を探求する女性経営者・フリーランスのオンラインコミュニティです。

今回は、「セルフブランディング」をテーマに、井上自身がハッシン会議を立ち上げるまでの変遷を振り返りながらお話しました。その一部をご紹介します。

セルフブランディングのスタートは自分軸

セルフブランディングとは、「自分のミッションや強みを理解し、ステークホルダーにも同様の認識を持ってもらう」ための取り組みです。まずは自己理解をすることがスタート。他人からどう見られたいかを重視するパーソナルブランディングとは異なり、「自分がどうありたいか」を突き詰める必要があります。

例として、井上が個人事業主として創業した当初と現在のブランディングを比較すると、ターゲット、ストーリー、差別化、発信情報の4つのポイントが大きく違っています。セルフブランディングによって、各項目がより具体的な言葉になっています。

セルフブランディングのための4つのステップ

井上はどのようにセルフブランディングを行ったのでしょうか。井上流・セルフブランディングは、以下の4ステップに分けられます。

1. 自分自身の分析
2. ストーリーの作成
3. ターゲットの設定
4. 情報発信

それぞれのステップで、井上が実践してきたことや失敗談を交えながら、大切なポイントをお話しました。

1. 自分自身の分析

これまでのキャリアや経験の中で、共通するキーワードを探してみましょう。バラバラに見えるキャリアに一本筋を通し、自分の強みを明確にします。

井上の場合、テレビの報道記者、番組ディレクター、社会人大学院、PR会社、企業広報などの経験を「伝えることに向き合ってきた約20年」というキーワードでまとめています。一見バラバラに見えるキャリアに一貫性が生まれていますね。

2. ストーリーの作成

自分のスキルを棚卸しして、事業のストーリーをつくります。

井上の迷走ポイントはこの段階だったそうです。報道記者や番組ディレクターとしての経験を活かした「メディア視点での企画」や「メディア人脈で企業をつなぐ」といったスキルを強みと考えて、個人事業主や女性起業家の広報PRを委託するサービスをスタート。しかし、実際に事業を始めると、本当に自分がやりたかったこととは違うのではないか、というモヤモヤがありました。

そこで”自分自身が最も熱狂する場面”や”やりがいを感じるところ”を考えてみることに。すると、広報人材を育成すること、育成した人材が自走することにやりがいを感じることに気づきました。その結果、「PRを代行する人」ではなく、「PRができる人を育てる人」としてのブランディングにシフトし、現在のハッシン会議の事業が誕生しました。

3. ターゲットの設定

ブランディングが変わると、ターゲットも変化します。ハッシン会議の場合は、性別を問わず企業経営者がターゲットとなり、現在では依頼の100%が法人からです。

4. 情報発信

ターゲットが決まれば、情報発信の方法も変わります。ターゲットが見ている発信媒体を選定し、一貫したストーリーや世界観を伝えましょう。井上もあらゆる媒体を使いながら発信を行っています。各媒体に戦略があるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

セルフブランディングで自分の活動の土台をつくる

セルフブランディングは「あなたにお願いしたい」という理由を作ります。他に変えがたい差別化を実現し、心からサービスを求めてくれるお客様と出会いを創出し、競合との比較検討からも脱却できます。しかし、セルフブランディングの最大の効果は、自分の好きなこと、強み、得意領域で活動するためのベースができることです。売り上げのために無理をするのではなく、自分らしく活動するための土台をつくるためにセルフブランディングは役立ちます。

今の自分を構成している経験やキャリアを整理し、自分がどうありたいかを自分自身と対話することは忍耐力が必要です。しかし、その時間があるからこそ、社会に価値提供しながら自分自身もやりがいを感じるサービスが生まれるのではないでしょうか。

セミナーに参加いただいたみなさんにも、セルフブランディングのために少しでもヒントになる時間となっていれば嬉しいです！

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