【勉強会・ピッチ会開催報告】AI時代だからこそ体温のある人間らしく。記者と広報担当者の良好なコミュニケーションの取り方
ハッシン会議では、PRコミュニティ会員を対象に定期的に勉強会を開催しています。
今回は、J-CASTトレンド編集長 藤原綾香さんを講師にお招きしました。メディア編集長として多くの広報担当者から寄せられる情報に触れているからこそ見えてくる「記者と広報担当者の良好なコミュニケーション」とは何か?藤原さんの経験に基づいて、コミュニケーションの鍵となるポイントを教えていただきました。
後半は、PRコミュニティ会員4名がそれぞれの熱い想いを込めたピッチ会を実施。藤原さんからフィードバックいただいたメディア視点のポイントなど、今すぐ実践したいヒントがたくさん詰まった濃密な勉強会となりました。
盛りだくさんの勉強会の内容をピックアップしてご紹介します。
※勉強会の録画は、ハッシン会議会員限定PRコミュニティにて限定公開しています
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講師プロフィール
◉J-CASTトレンド 編集長 藤原綾香さん
▼J-CASTトレンドとは▼
・今はやりの「ヒト・モノ・コト」を取り上げる
・ライフ、グルメ、デジタル、健康、エンタメの5ジャンルを扱う
・「他にはない独自の切り口の記事」を作るコトに力を入れている
・VR空間「バーチャ場」を運営
・信頼関係に基づいた、社外との「連載企画」も豊富
記者と広報の良好な関係を築くには
“「コミュニケーション力」とはズバリなんだと思いますか?”
「時と場所を選ばす、これさえやればOK」と言える、万能なコミュニケーション方法はありません。広報担当者は、メディアの特色や記者に合わせたアプローチを都度考え、実行する必要があります。
では、実際に記者と広報担当者の長期的な良好関係を築くためにはどうすればよいのでしょうか。
♢理想的な関係性を築く4つの段階
記者と広報担当者の接点は4つ。その段階ごとのコミュニケーションの基本、さらに距離を縮めるポイントがあります。
①出会い:問い合わせ、イベントでの名刺交換など
②情報交換、打ち合わせ
③取材
④取材後:定期的二情報交換ができる間柄への進化
それぞれ次の段階に進むためには乗り越えにくい壁があり、「定期的に情報交換ができる関係性」に至るまでには大変なことが多くあります。ただ、記者である前に「人」として【やられると嬉しいこと・嫌なこと】はあり、その点を踏まえてコミュニケーションをとると、長期的なWIN-WINの関係を築けるかもしれません。
例えば、
・記者に伝える情報のボリューム、タイミングに注意をする
・不特定多数へ向けた情報ではなく、オンリーワンの情報へ
・編集権はメディアにあり、メディアは「読者のため」に記事を書いていると理解する
など、
相手の事情、心情に配慮し、細かな気遣いは、その後のコミュニケーションに大きな違いが生まれます。
♢広報から一手先へ!記者の心を掴むには
メディア(記者)は日頃から情報提供を受けすぎているため、広報はそもそも「不利」な戦いを強いられています。
そんな不利な戦いだとしても、以下の3つのポイントを大切にすることで、メディアとの関係構築をより良いものにしていくことができます。
①(自社とメディアを)知る努力を続ける、興味を持つ
②効率的と非効率的を使い分ける
③広報力と、それ以上に「人間力」に磨きをかける
AIの進化もあり、効率化できるところはするべきですが、人間味を忘れないことが大切です。たとえどんなに仕事ができる人でも「この人と仕事をしたい」と思ってもらわないと今後連絡が来ることはありません。
相手のことを良く知り、相手にどのように伝えたらいいか、常に「相手」を意識して考え、行動し、自分本位にならないことがコミュニケーションの重要なポイントです。「改めて、話を聞きたい」と記者に思ってもらえる人間性を身につけているかどうかが、一歩先の良好な関係性を築くための鍵になるかもしれません。
ピッチ会
後半は、PRコミュニティ会員4名の広報担当者または代表者によるピッチ会を実施しました。5分間のプレゼンテーションに対し、J-CASTトレンドの読者にはどのような内容がぴったりか、どのような側面で取材ができそうか、藤原さんからそれぞれにフィードバックをいただきました。
ピッチ参加者は藤原さんによるメディア視点からの言葉を受け、自社の新たな魅力に気づくことができたようです。
編集後記
今回の勉強会は「記者と広報担当者」がテーマでしたが、藤原さんから教えていただいたお話は、あらゆる人間関係のコミュニケーションで応用できるポイントだと思います。藤原さんのお話を聞いて、今までの自分のコミュニケーション方法はどうだったのか、改めて自分を見つめなおす時間となりました。
相手を観察し、じっくりと考えて言葉を選ぶことは本当に大変なこと。だからこそ、コミュニケーションは楽しいことで、人間らしい活動だと藤原さんがおっしゃっていたのが印象的でした。
在宅ワークやツールのデジタル化、AIの進歩などでコミュニケーションの方法はさらに変化していくと考えられます。しかし、このようにデジタル化された社会だからこそ、人間らしく温かみのあるコミュニケーションを大切にすることが、コミュニケーションスキルの中で今後ますます重要になっていくと感じました。
藤原さん、大変勉強になるお話をありがとうございました。
(執筆 釜賀友香)
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