【イベントレポート】ハッシン会議代表 井上千絵著『ひとり広報の教科書』出版記念イベント
ハッシン会議は、代表である井上千絵の著書『ひとり広報の教科書(日本実業出版社)』出版に際し、2022年12月に都内で出版記念イベントを開催しました。
イベントの第一部は井上からの挨拶に始まり、「ひとり広報」実践者5名の方々によるトークセッション、第二部は交流会と、コロナ禍をはさんで約3年ぶりとなる対面イベントはぎゅっと内容の詰まったものとなりました。
このレポートでは、イベントより下記をピックアップしてお届けします。
1.書籍出版の背景 『ひとり広報の教科書』に込めた想い
(ハッシン会議代表 井上)
2.トークセッション「ひとり広報スタート時の3つのポイント」
(ウンログ株式会社 長瀬みなみさん/株式会社スタディスト 朝倉慶子さん/株式会社ライフェックス 丸山悠未さん/地方企業の広報担当 川野修郎さん/株式会社NATTYSWANKYホールディングス 大林大輔さん)
【書籍概要】
ひとり広報の教科書 知識ゼロからでも自信を持ってPR活動ができる!
井上 千絵(著)/日本実業出版社/2022/11/25発売
【イベント概要】
『ひとり広報の教科書』出版記念イベント
開催:ハッシン会議 主催:SAAI by 01Booster
日程:2022年12月9日(金)
場所:SAAI@有楽町
1.書籍出版の背景 『ひとり広報の教科書』に込めた想い
(ハッシン会議代表 井上より)
■約20年、さまざまな立場から「伝える」ことに向き合い、確信したこと…
当事者の発信が社会を動かす原動力になる
−第三者が間接的に伝えるよりも、ニュースの当事者インタビューや、企業の代表メッセージなど、自らの言葉で語ってもらう方がより「伝わる」ことを実感。
ハッシン会議が目指すもの
外部に委託 ⇒ ○中から発信
広報の外注 ⇒ ○外注の卒業
2018年から、上記を軸としたPRコミュニティを通じて、企業「内」の広報人材に伴走してきた。
一方で…
日本のスタートアップ・中小企業の大半は
他業務との兼務で活動する「ひとり広報のみ」、
または「広報担当者をおいていない」のが現状。
そこで、日本全国で「ひとり広報」として奮闘する方、広報部門の立ち上げを考えている方に向け、広報実務・ノウハウを広く伝えるために書籍を出版!
『ひとり広報の教科書』活用ポイント
①辞書のように机の一角に
−「これでいいのかな?」と不安になったときに立ち戻れる、相棒のような存在に。
②初めてのアクションにはぜひテンプレートをフル活用して
−ヒアリングシートやメディア管理シート等、広報活動に役立つ12種類のテンプレートを書籍で案内している。
☆広報初心者の方のはじめの一歩がスムーズになるようなコンテンツ。
☆テンプレートは広報担当者以外とのコミュニケーションツールとしても利用できる。
③「ひとり広報」の方へ
−ひとり広報で不安を抱えている方、孤独を感じている方に出会った際、広報の横のつながりでこの一冊を教えていただけると嬉しい。
書籍の出版がゴールではなく、
「全ての企業で当たり前に広報担当者が存在し、自走できる世界」
を実現するために、これからも考え、行動し続けていきたい。
2.教えて!ひとり広報の先輩「ひとり広報スタート時の3つのポイント」
(ハッシン会議コミュニティメンバー5名の方々より)
■ウンログ株式会社 長瀬 みなみさん
企業HP:https://unlog.co.jp/
ひとり広報活動歴:6年目
(過去の長瀬さん勉強会ブログはこちら)
①自分の成果を理解してもらうための戦略づくり
−経営戦略に沿って課題を解決していくために広報戦略がある。広報の手段が経営課題の解決にどう結びついているのか?広報担当者自身が理解して活動することが大切。
②「それ伝えたかったんだよね」からスタート
−広報活動にしかできないこと=共感者を増やすこと!社内から出てきた「みんなに本当に伝えたいこと」を、社会で共感してもらえる形に変換して伝える。
③その話、お母さんでも理解できる?
−専門用語・わかりにくいカタカナ用語を使っていないか、構造化された文章かどうか、ひとりだとチェックが甘くなってしまうので、気をつけること。
■株式会社スタディスト 朝倉 慶子さん
企業HP:https://studist.jp/
ひとり広報活動歴:7年
BtoB企業の広報によくあるお悩みを、うまく発信していくポイント
①商材がマニアックすぎる
→具体的にどう世の中の役にたっているのか
②メディアに興味を持ってもらえない
→身近/大きな話題に置き換える
③広報活動の成果を理解してもらえない
→経営課題と紐付ける
全て、導入事例を発信することで伝えやすくなる!
導入事例の発信が「来訪者数」、「案件化率」、「受注率」、「更新率」をUPさせることにも繋がる。
■株式会社ライフェックス 丸山 悠未さん
企業HP:https://lifex-group.co.jp/
ひとり広報活動歴:1年9ヶ月
(過去の丸山さん勉強会 ブログはこちら)
①自社の「広報」を定義する
−型にはまらない、手段を先に決めないこと!
「新聞に掲載されたい」などの広報手段や実績をまず話すのではなく、「自社の存在意義とは?」、「将来どうなっていきたいか?」といった本質部分を掘り下げて、自社なりの広報を探っていく。
②戦略と行動計画は型で仕組み化する
−どこがボトルネックで、どこに注力していくのか?
PESOモデルを用いて半期ごとに設計し、ターゲットごとの施策に落とし込んでいる。
③コンテンツを量産する
−ひとり広報にはリソースが足りないため、記事やSNS、セミナーで発信したコンテンツの二次活用が鉄則。(例:公式noteの記事を寄稿記事に応用/公式Instagramで発信した社内アンケートをオープン社内報としても位置付ける)
■地方企業の広報担当 川野 修郎さん
ひとり広報活動歴:5年
(過去の川野さん勉強会 ブログはこちら)
LinkedInはこちら
地方企業の広報PR担当として意識している3つのこと
①メディアと自分との関係を再認識する
−「メディア」対「企業」としてではなく、「ひと」対「ひと」として付き合う。硬い仕事の話から入らず、話しやすい雰囲気づくりを意識する。全国メディアの地方支局記者は少人数のため、ひとり広報でもリレーションを構築しやすく、丁寧な対応や提案を心掛けることで、異動後も良好な関係を続けることができる。
②自社商品・サービスから距離をおいてみる
−「自分たちの商材を何とかPRしなくては!」という思考から抜け出すために、あえて距離をおく時間を作る。製品が置かれている店頭に足を運んだり、街の中を歩き回ったり、インターネットやSNSで気の向くままに情報を眺めてみたりするうちに、狭くなっていた思考の景色が広がってくる。無関係と思っていた領域から、アイデアの種が浮かんでくることも少なくない。
③「広報担当」としてネタ作りを愉しむ
−広報は0から1のアイデアを生み出し、企画を作るところが醍醐味。自分がやってみたいことと、社会が求めていることの共通項を見つけたら、社内外を巻き込んで、少しずつ形にしていく。会社がやってみたいことより、まずは自分が何をしたいかという「ジブンゴト化」を意識することでネタ作りへのモチベーションを高めていく。
■株式会社NATTY SWANKYホールディングス(肉汁餃子のダンダダン) 大林 大輔さん
ひとり広報歴:3年目
(過去の大林さん勉強会 ブログはこちら)
①組織づくり
−社長とともに広報としてこんなことをやっていく、という理念を定め、広報の方針・目的・目標に落とし込んだ。
②社内外コミュニケーション
−社内では、定例会で広報の仕事内容や効果測定を経営陣に説明する機会を設けている。また、社内SNSでも掲載事例を発信。社外では、ハッシン会議コミュニティを通じて等、広報の横のつながりを構築した。
③メディアリレーションズ
−メディアの信頼を得るためにも、HPを改修し過去の実績をまとめて掲載。「ダンダダン・肉汁餃子とは」を伝えるメディア向け勉強会を定期的に開催。
多くの方と交流することができ、ご登壇者の事例共有も大変参考になり、有意義な時間を過ごすことができました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
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