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【勉強会レポート】地方×広報のチカラ。   ベンチャー企業がプレスリリース特別賞を受賞したストーリー

【勉強会レポート】地方×広報のチカラ。 ベンチャー企業がプレスリリース特別賞を受賞したストーリー

今回は、プレスリリース配信サービスを運営するPR TIMESによる『プレスリリースアワード2023』において特別賞を受賞した、福岡のベンチャー企業 株式会社コウダプロの原口水月さんをゲストにお招きしました。

1000件を超えるエントリーのなかから、なぜ受賞することができたのか?受賞したプレスリリースにはどんな広報のエッセンスがあるのか?そして、広報が求められる役割とは?ハッシン会議メンバーで福岡在住の木村公洋さんとの座談会形式で、受賞にいたるまでのストーリーを原口さんに伺いました。

今回の特別賞受賞にあたり、PR TIMESに原口さんのインタビュー記事が掲載されています。本レポートとあわせてご参照ください。

基本を押さえ自社らしさあふれるプレスリリース。ポイントは面白さ・共感・意外性|株式会社コウダプロ

登壇者プロフィール

原口水月さん

福岡大学の商学部を卒業後、2019年に新卒第1号として株式会社コウダプロに入社。広報や新卒採用を担当するほか、カラッとペーパーを取り扱う揚げ物革命事業部の事業部長も兼任。広報担当に就任してから約1年半ほどで地元メディアを中心に多数のメディアに取り上げられる。唐揚げが大好き。

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木村さん(以下敬称略):株式会社コウダプロは今回プレスリリースアワードに2件エントリーし、そのうち『大人のカレースパイス』発売のプレスリリースが特別賞を受賞しました。

審査員でテレビ東京のカンブリア宮殿プロデューサーの小林史憲さんからは、「タイトルが秀逸」「クスッと笑わされる」「多くの企業にとっても参考になるような優れたリリース」と評価されていました。審査員の方はエントリーしたプレスリリース1件1件に目を通しているので、「面白くて目に留まった」ということが本当にすごい。

 原口さん(以下敬称略):ありがとうございます。コウダプロは、企業ブランディングとして「コウダプロ=面白い会社」を目指しています。今回の受賞で、それが実現できたのではと思っています。

ささるプレスリリースをつくるには?

とにかく基本に忠実に書く

原口:プレスリリースの構成においてオリジナリティはありません。広報の仕事を始めて1年半なので、広報に関する書籍やセミナーで学んだ基本に忠実に書くようにしています。例えば、データを入れることや社会的背景を書くこと、商品開発者の顔を入れることなどでしょうか。

先日PR TIMESの方と話す機会があったのですが、「どの本を読んでも『プレスリリースには数字やデータを入れろ』と書いているのに、意外と入っていないことが多い」と聞きました。数字やデータを入れることが当たり前だと思っていたので…まず学んだ通りに書くようにしています。

木村:今回のプレスリリースアワードを受賞したものにも全て取り入れられている要素ですね。開発者の紹介については、「アラフィフ女性社員で、コウダプロの”しあわせ食卓事業部”所属」って書いていますし。審査員の小林さんも「一見どうでもいい情報が書かれていて、クスッと笑わされます」と評していますよね。

商品開発の思いやストーリーはプレスリリースと別でたっぷり書く

原口:コウダプロは商品開発の会社なので、商品開発におけるストーリーを重視しています。ただ、商品開発への思いを書くとプレスリリースが長くなってしまいます。

そこで、プレスリリースに書ききれないストーリーについては「PR TIMES STORY」を活用しています。(大人のカレースパイスについてのPR TIMES STORYはこちら

また、今回のアワードでは『唐揚げ』と『カレー』についてのプレスリリースをエントリーしていますが、この2つって日本人が大好きなごはんですよね。そのため、プレスリリースを読んで共感を得られるように工夫しています。PR TIMESの添削サービスも活用しました。

「どんな会社だと思われたいか」という発信軸を持つ

木村:ハッシン会議のメンバーにはTo B広報に携わっている方もいます。もし原口さんだったら、To B向けの広報はどうやりますか?

 原口:まずは発信したいネタを磨くことでしょうか。今、コウダプロの福利厚生に関するプレスリリースを準備していますが、「どうすれば面白がってもらえるか?」ということを常に考えています。それは、「福利厚生によって社員の感情や意識はどう変わったか」「世の中にどんなインパクトを与えられるだろうか」というところで…やはり考えるべきところは同じなんですよね。

木村:「『コウダプロは面白い会社だ』と思ってもらいたい」という発信軸があるからこそ、プレスリリースにおいても「こういう風に見られたい」と考えて発信するものを作っていく。その発信を行うためのネタ探しから始めているんですね。

『プレスリリース』にこだわらなくてもいい

木村:先ほど審査員の小林さんのコメントを紹介しましたが、メディアの人も読んでいて「楽しい」「面白い」と思えるものを探しているんですよね。1日に何百本もの情報をもらっているような人たちに、どうやって引っ掛かるかどうかを考えることが大事になっていきます。

原口:私は発信を『プレスリリース』にこだわらなくてもいいんじゃないかと思っているんです。最近、広報ではプレスリリースだけでなくnoteも使っています。プレスリリース上では商品開発についてのストーリーをすべて書けるわけではないので、「もしかしたらnoteの方が合っているのでは?」と思ったのがきっかけです。現在は商品開発に関するストーリーや、コウダプロについて発信するnoteを週に1〜3回程度更新しています。

コウダプロnoteはこちら

広報歴約1年の26歳OLが、福岡のベンチャー企業で広報の成果を出すために普段やっていること

木村:noteやブログをやっている会社も多いと思いますが、コンテンツを蓄積させていくことが大事ですね。情報発信は継続しないと効果が出ないので。

原口:このnoteをきっかけに取材が決まったこともあります。面識のあるライターさんがずっとコウダプロのnoteを読んでくださっていて、「コウダプロって面白い会社だよね」と社長への取材依頼が入ったんです。新しい情報を発信したいときは、まず使う媒体から考えています。

原口さんの考える『広報の役割』とは 

原口:私は広報の役割を「広く人と仲良くなること」だと思っています。

今回のアワードでも初めて会う方がいっぱいいました。中には私が小さい時から使っているような製品のメーカーさんの広報担当の方もいましたが、同じアワードの受賞者なので同じ目線で交流することができます。このような場でたくさんの人と仲良くなることで、ビジネスに繋げていくことを意識しています。

広報の仕事って「自社のネタを取り上げてもらうにはどうすればいい?」「どんな提案をすればいい?」から入るのか、「この人と仲良くなりたいな」から入るのかで全く変わりますよね。

じゃあ仲良くなったらどうするのか?というところですが、社内で吸い取った話をもとに「この人と会ったらこの話をしよう」「この話をしたいからあの人に会いに行こう」と、社内と外をいかにマッチングさせるかが重要だと考えています。

私は、現場の細かいレベルでいえば社長よりも社内の情報量を多く持っていると思います。現場レベルの話を理解していることで、人と会った時に「うちの会社のどのパートと絡めるかな」と仕事を繋げられるんです。そのためにも、常に自分自身を「自分が何でも話せます」という状態にできるよう心がけています。

原口さん、木村さん、メンバーに貴重な事例をシェアいただきありがとうございました!!

(執筆:近藤 千裕)

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