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【勉強会開催報告】90万ダウンロードのアプリを支える、広告宣伝費をかけないPR

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ひとり広報でもできる!広報PRのヒント

ハッシン会議メンバーによる広報事例シェア会。

今回は、ウンログ株式会社 うん広報の長瀬みなみさんにお話しいただきました。

ウンログ株式会社について

2013年設立。従業員数 8名(2022年4月現在)。

90万ダウンロードのうんち記録アプリ「ウンログ」を運営。

上記のような個人向けサービスの運用を活かした法人向けサービス(食品メーカーや製薬会社等へ向けたマーケティング支援事業)も展開している。

ウンログ株式会社
https://unlog.co.jp/

うんち記録アプリ「ウンログ」
‥うんちの状態を記録し、健康状態をスコア化。腸活による腸内環境の改善効果も可視化できるアプリ。
https://unlog.me/

長瀬みなみさんについて
ウンログ株式会社 取締役CBO/うん広報
東京生まれ、便秘育ち。腸活により長年の便秘が解消したことをきっかけに、腸内環境の大切さと発酵の素晴らしさを伝えるように。現職では、ウンログのブランド責任者および広報PR責任者として、現在に至る。
YouTubeチャンネル「ウンTube」出演。著書に「うんちを見るだけで腸ハッピー!腸活メソッド」。

リソースがないからこそのPR戦略

現状

従業員8名のベンチャー企業であり、人員、時間、資金に余裕がなく、手持ちのリソースでPRしていくしかない。

・長瀬さんは広報だけでなく、バックオフィス全般を担当。

・広報は長瀬さん+学生のインターンの2名体制。

そこで、ウンログではこの二本柱でPRを行っている。

①専門家PR

社員が「一専門家」として発信。

ウンログでは長瀬さん自身が広告塔となっている。

②リレーション戦略

業界内でのつながりを増やす。

toB、toCともに小さなタッチポイントを積み重ねていく。

①専門家PR

「企業」を前面に出さず、社員が「一専門家」として発信。
×効果が出ない場合もあるので注意!

例)「クリーニングサービスを手がける企業」の「お洗濯アンバサダー」の社員が、服のお手入れ方法について発信・露出の機会をつくる⇒売上につながらない

〇ウンログの場合
長瀬さんが、腸活について発信⇒アプリのダウンロードにつながる!

1.YouTube

ウンTube
https://www.youtube.com/channel/UCtKlT78FP_WLlPvxcGQugsg

これまでの文字や写真媒体だけでは腸活のストレッチなど動きのあるものが伝わりにくかったこと、親近感のわく人物の情報発信に効果があるということを実感。

☆大切にしているポイント

等身大の情報を伝える。長瀬さん自身がやってみて良いと思ったものをシェアする、良い/良くない部分両方を取り上げる等。

分かりやすく、楽しく伝える。健康関連、便秘といった話題で固く、暗くならないように。

・医療の専門家ではないため、発言の線引きに注意を払う。

継続するために、編集は外注。toB向けサービスの広告メディアにもなっているため、費用をかけている(ウンTubeは週1更新)。

☆効果

アプリダウンロード数が増加+ユーザー好意度が上がった

2.Twitter

・会社公式アカウント:ウンログ公式

専任社員が運営

・個人アカウント :うん広報ナガセ@ウンログ株式会社

個人の趣味のようなつぶやきを発信中。

気軽にDMを送ってもらいやすいので、リレーション構築にも役立っている

3.インスタグラム

ヘルスケア・健康・美容の意識が高い人がTwitterよりも多い印象があるため、最近はインスタグラムでの発信に力をいれている。

食べたもの、行った場所の写真を載せるだけでなく、腸活情報を入れるなど、かゆいところに手が届く、を心がけた発信。

アカウントの存在をアピールするための「いいね」もあるので、保存数/いいね数を参考にする。

・会社公式アカウント:【公式】ウンログ株式会社

・個人アカウント :腸活うんち専門家💩長瀬みなみ

②リレーション戦略

業界内でのつながりを増やす(ウンログの場合は健康・腸活・広報業界など)。

すぐに成果には現れないが、将来的に何かにつながればという狙いで、小さなタッチポイントをたくさん作っている。

☆ポイント

新規ユーザー獲得のために、なるべく人の土俵に乗せてもらう。持っている素材を自分たちで調理するだけではなく、積極的に素材になりにいく

事例

1.日本発酵文化協会

認定講師として腸活セミナーを開催。

コロナ前はこういった業界に関連する協会まわりをして、足でリレーション構築をしていた。

2.PR TIMES

広報活動のコラムを執筆。

編集担当者と知り合いだったので依頼を受け、広報関係者との人脈も広がった。

3.長野県千曲市

PR TIMESでのつながりをきっかけに、行政のワーケーションプロジェクトに監修として参加。

4.プレスリリース(その他の取り組み)

アプリユーザーのアンケート結果をもとにした調査記事を発信。

最も反響のあった記事は約50媒体に転載された。

新型コロナウイルス感染防止のための生活スタイル変化による、排便への影響を実態調査!コロナストレスで51.3%の人のうんちに変化!

ブログ編集者あとがき

「うん広報」のネーミングと、頭に被った帽子のインパクトから、「何か面白そうだな」とお話を聞くうちに、ウンログアプリが気になってダウンロードしてしまいました(長瀬さんの戦略に完全にハマっています)。

個人向けサービスを活用した法人向けのサービスでマネタイズするという事業モデルにはじまり、発信媒体の特性をとらえたPR、リソースがないので積極的に素材になりにいくという姿勢など、どれも「なるほど!」と納得できるものばかりで、とても勉強になりました。

(執筆:横田マリ子)

長瀬さんが講師を務める腸活セミナー(2022年7月6日開催)
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https://hakkou.or.jp/workshop/course/?id=90279/

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